メジャーの基本的な使い方

カテゴリ: テーブル作成日: 2025-11-16

Power BIで最もよく使う機能のメジャーについて説明します。
メジャーは、既存テーブルの列を用い、新しい列を作成できます。
メジャー作成


例えば、売上を集計するテーブルがあった場合、増減率を下記のようなメジャーで作成できます。

前年増減率 = 
 divide(
    [売上実績] - [前年実績],
    [前年実績]
 )

メジャーを持つことで、売上テーブルで増減率を計算する列を持つ必要がありません。
大まかに言えば、計算して求める必要があるものは、メジャーで対応するのがスマートです。


メジャーは、作成したメジャーを使い、新しいメジャーを作成できます。
例えば、年度ごとの売上を統合したテーブルがある場合を想定します。
下記の[売上実績]メジャーは、SUM関数を使用して合計値を求めます。

売上実績 = 
SUM('売上実績-統合'[売上金額])

そして、[売上実績]メジャーを用い、[前年実績]メジャーを作成します。
CALCULATE関数の第一引数し、SAMEPERIODLASTYEAR関数を第二引数にすることで、前年の売上実績を求めます。

前年実績 = 
CALCULATE(
    [売上実績],
    SAMEPERIODLASTYEAR('日付テーブル'[Date])
)

これらのメジャーを組み合わせると、下図のような前年同月比のグラフが完成します。
前年同月比


メジャーを作成する際、既存のテーブルに作成できますが、メジャーが増えるに従って管理が煩雑になります。
その場合、「_メジャー」のような名前のメジャー用のテーブルを持つと、管理がしやすくなります。
メジャーテーブル